メロディーロード

メロディーロードとは

メロディーロードとは、アスファルト舗装道路上に溝をいくつも堀って、溝の上を車が通過する際、発生する走行音が車内でメロディーとして感じることができる道路の事をいいます。メロディーロードという名称は、車両が走行する時にメロディーが聴こえる道路だからということからそう呼ばれるようになり、現在設置されている一部地域ではメロディーポイントと呼ばれている箇所もあります。

メロディーロードは、建設用重機で道路を走行したときについたキャタピラーの跡を、自動車で通った際に音が聞こえ、その音がスピードの変化で変わったことがきっかけで考え出されました。グルービング工法という従来からある技術を応用したもので、メロディーロードは、路面上の溝の幅で音量を、溝の間隔で音階や音域を作ってあります。

メロディーロードは、2004年、北海道標津郡標津町の建設会社である株式会社篠田興業と北海道立工業試験場が標津町役場の協力により、共同研究開発され誕生したのが始まりです。道路に溝を作って曲にするというのは世界初の例で、現在特許出願中です。

メロディーロードは、制限速度などの指定された速度でしかもできるだけ一定で走行しないと綺麗なメロディーにならないように設計されています。又、タイヤの種類や乗車人数で音が変わることがあります。メロディーロードを走行する時は、窓を開けていると雑音としか聴こえないことが多いため、窓を閉めて走行することが綺麗に聴くコツでしょう。


メロディーロードの今と未来

メロディーロードは2008年4月現在全国で5箇所の設置が確認されています。

メロディーロードが最初に設置された場所は、発案した篠田さんの地元である北海道標津郡標津町の町道で、メロディーは知床旅情、長さは280mで2004年11月に実験的に設置されました。

二つ目のメロディーロードは、2007年3月に和歌山県海草郡紀美野町の世界遺産高野への参詣道国道370号線で、曲は坂本九の見上げてごらん夜の星をが設置されています。天文台があることなどから星がテーマとして選曲され長さ320mで今現在日本一の長さです。

メロディーロード三つ目は、群馬県沼田市の利根沼田望郷ラインに設置され、ここではメロディーポイントと呼ばれています。メロディーは夏の思い出、長さは140mです。

メロディーロード四つ目は、愛知県豊田市川手町の国道257線のトンネル内に設置されメロディートンネルと呼ばれています。長さ300mでメロディーはどんぐりころころ、2007年3月設置されました。

メロディーロード五つ目は、九州大分県の竹田市片瀬の国道502号線でメロディーは荒城の月です。

現在、たくさんの自治体が、メロディーロードの設置検討をしています。法定速度内の指定速度で走行しないと綺麗なメロディーにならない点から、カーブの手前や事故多発地帯などで注意を促せる安全確保の目的で、メロディーロードは益々増えるでしょう。また、広告媒体として観光資源の目的でも設置検討されています。